Maintenance
ぜひ知っておきたい! ハサミのお手入れ方法
お手入れ その1 セーム革で磨く
水分や汚れを残すと、サビの原因になります。サビができると、サビを避けて研磨をするのでハサミの寿命が極端に減ります。これらも取り除いてしまう習慣を心掛けるようにしてください。
次は裏刃からですが、これはあえて「表刃側に返り刃を折り返す」力は必要ありません。出すぎた返りをまっすぐに戻してやるという感じで拭いてください。
これらの動作を2~3回、両刃とも行ってください。またこの時点ではまだハサミを閉じないでください。
お手入れ その2 触点を拭く
お手入れ その3 ハサミを閉じる
問題がないのを確認しながら行ってください。閉じた後は、慎重に開きます。そして数回開閉して馴染ませましょう。
ハサミの開閉を馴染ませたら、一緒にネジの緩みをチェックしておくと良いでしょう。
せめて1日の終わりには必ず行ってください。
ハサミの切れ味の維持には、毎日のお手入れが肝心です。お手入れをしているかしていないかによって、ハサミの寿命は倍近く(※当社調べ)差が出ます。
当社ではハサミをお買い上げいただいたお客様に、お手入れ用のセーム革をお付けしています。
このセーム革でハサミを磨けば、いつもピカピカな状態を維持でき、また切れ味の劣化を抑えることが出来ます。
「セーム革」とは鹿革をなめしたなめし革のことです。対象物に傷がつきにくいため、 宝飾品等のお手入れにも使われます。汚れたセーム革は中性洗剤でもみ洗い、陰干することで再利用が可能ですが、当社では買い替えをお勧めしております。
お手入れ その1 セーム革で磨くセーム革でハサミを磨くことで『こびりついた汚れ』と『刃先に発生した返り刃』を除去することができます。
この返り刃とは、ハサミの刃がこすれ合う際、摩耗によって刃先に発生する目に見えない小さな「バリ」の事で、切れ味の低下を引き起こす大きな原因となります。
発生初期の返り刃は、通常のお手入れで簡単に除去できますが、長い間お手入れを怠っていると除去が困難になります。 日頃のお手入れを心がけると良いでしょう。
下の図で表しているのは、ハサミの刃の断面です。ハサミを閉じた状態で、表側に見える部分を「表刃」、反対側を「裏刃」と呼びます。ちなみに図の右側方面が「刃」で、反対側の厚い部分を「峰」。裏刃のくぼみを「裏スキ」と呼びます。
セーム革を表刃に当て、刃先を表刃側から裏刃側に向けて押すように親指を当て、 返り刃を裏刃側に折り込むイメージで、根本から先端に向かって拭きます。※プロ用のハサミは、刃先に鋭い刃付けを施していますので、ケガには細心の注意をはらってください。
次は裏刃からですが、これはあえて「表刃側に返り刃を折り返す」力は必要ありません。出すぎた返りをまっすぐに戻してやるという感じで拭いてください。
これらの動作を2~3回、両刃とも行ってください。またこの時点ではまだハサミを閉じないでください。
この時、必ず拭いている左手は固定したままで、 ハサミを手前に引くようにして拭いてください。逆のセーム革を動かし、ハサミを固定した方法で拭き取りを行いますと、 ケガの原因となりますのでご注意ください。
※わかりやすいように、返り刃を水色で大げさに表現してありますが、実際には肉眼で確認はできません。
お手入れ その2 触点を拭く次は触点と呼ばれる部位をセーム革で拭き取ります。触点は、左の写真の赤丸で囲った部位のことを指します。この触点には、使用者の皮脂などの汚れ、またお客様の頭皮の汚れ等が溜まりやすい箇所ですので、それらの汚れを拭き取ります。この時点でもまだハサミを閉じないでください。
お手入れ その3 ハサミを閉じる意外と重要なのが、拭いたあとのハサミの閉じ方です。刃先のあたりを左手で持ち、刃同士が当たらないように矢印の方向に軽く力を入れて閉じます。これは変な返りなどでカンでしまうのを防ぐ為です。
問題がないのを確認しながら行ってください。閉じた後は、慎重に開きます。そして数回開閉して馴染ませましょう。
ハサミの開閉を馴染ませたら、一緒にネジの緩みをチェックしておくと良いでしょう。
これでお手入れ終了です。
以上のことを1日1回以上行う事をお勧めします。