■ 特集【1】ぜひ知っておきたい! ハサミのお手入れ方法
ハサミの切れ味の維持には、毎日のお手入れが肝心!
お手入れをしているかしていないかによって、ハサミの寿命は倍近く(※当社調べ)差が出ます。

だけどハサミのお手入れって、なんだか難しそう…。

ぜ〜んぜん大丈夫ですよ!!
当社ではハサミをお買い上げいただいたお客様に、お手入れ用のセーム革をお付けしています。
このセーム革でハサミを磨けば、いつもピカピカな状態を維持でき、 また切れ味の劣化を抑えるというまさに魔法の革!
ただし、その魔法の革の効果を発揮するには正しいお手入れ方法を身につける必要があります。
今回の記事を読んでぜひこの機会にチャレンジしてみてください。

セーム革 「セーム革」というのは鹿革をなめしたなめし革のことです。
吸水性・吸塵性・耐久性に優れ、対象物に傷がつきにくく、 ジュエリーなどの宝飾品等のお手入れにも使われたりします。
セーム革が汚れたら、中性洗剤でもみ洗いして陰干して再利用できますが、買い替えた方が無難です。
お手入れ その1
セーム革で汚れを拭き取る セーム革でハサミを磨く行為には、二つの目的があります。
一つは、『ハサミにこびりついた汚れの除去。』
そしてもう一つは、『刃先に発生した返り刃の除去』です。

ハサミは、2枚の刃がこすれ合うため、刃先の先端に摩耗による目に見えない小さな「バリ」が発生します。 このバリのことを「返り刃」と呼び、ハサミの切れ味の低下を引き起こす大きな原因となります。
この返り刃は、発生初期の場合は通常のお手入れで簡単に除去できますが、長い間お手入れを怠っていると、 返り刃の除去が困難になります。 日頃のお手入れがすごく重要ということですね。

断面図 まず、右の図を見てください。
図面で表しているのは、ハサミの刃の部分の断面です。
ハサミを閉じた状態で、表側に見える部分を「表刃」、反対側を「裏刃」と呼びます。
ちなみに図の右側方面が「刃」で、反対側の厚い部分を「峰」。
裏刃のくぼみを「裏スキ」と呼びます。


返り刃 次に左の図を見てください。
※わかりやすいように、水色で返り刃を大げさに表現してありますが、実際には肉眼で確認はできません。
セーム革を表刃に当て、刃先を表刃側から裏刃側に向けて押すように親指を当て、 返り刃を裏刃側に折り込むイメージで、根本から先端に向かって拭きます。

プロ用のハサミは、刃先に鋭い刃付けを施していますので、ケガには細心の注意をはらってください。

次は裏刃からですが、これはあえて「表刃側に返り刃を折り返す」力は必要ありません。
出すぎた返りをまっすぐに戻してやるという感じで拭いてください。

これらの動作を2〜3回、両刃とも行ってください。
またこの時点ではまだハサミを閉じないでください。

この時、必ず拭いている左手は固定したままで、 ハサミを手前に引くようにして拭いてください。
逆のセーム革を動かし、ハサミを固定した方法で拭き取りを行いますと、 ケガの原因となりますのでご注意ください。
お手入れ その2
触点 次は触点と呼ばれる部位をセーム革で拭き取ります。
触点は、左の写真の赤丸で囲った部位のことを指します。
この触点には、使用者の皮脂などの汚れ、またお客様の頭皮の汚れ等が溜まりやすい箇所ですので、それらの汚れを拭き取ります。

この時点でもまだハサミを閉じないでください。
お手入れ その3
ハサミの閉じ方 意外と重要なのが、拭いたあとのハサミの閉じ方です。
刃先のあたりを左手で持ち、刃同士が当たらないように矢印の方向に軽く力を入れて閉じます。
これは変な返りなどでカンでしまうのを防ぐ為です。

問題がないのを確認しながら行ってください。
閉じた後は、慎重に開きます。
そして数回開閉して馴染ませましょう。

ハサミの開閉を馴染ませたら、一緒にネジの緩みをチェックしておくと良いでしょう。


これでお手入れ終了です。
以上のことを1日1回以上行う事をオススメします。
ぜひチャレンジしてみてください。